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コーチングセッションのテーマが見つからない

こんにちは、田中直子です。

 

お客様とコーチングするとき、セッションの最初に
「今日はどんなテーマを相談されたいですか?」
と聞く方は多いと思います。

そうするとたまに、お客様から
「うーん、今日は相談したいテーマが思いつかないんです」
と言われることがありませんか?。

 

お客様に
「何か気になっていることはありませんか?」
とお聞きしても、なかなかこれと言ったテーマが出てこなくて困ってしまう。

これはとてもよくあることです。


なぜ、そんな風に困ってしまうのでしょうか?


それは
「お客様からテーマを出してもらおうとしている」からです。


もちろん、お客様から「これを相談したい」というテーマを出してもらうのは、悪いことではありません。


ですが、本当にお客様は、自分の悩みを自分で認識できているでしょうか?

今、何を相談したらいいのか、本当に自分でわかっているでしょうか?


実は、そうでもないのです。


人間、自分のことを客観的に把握するのは物理的に不可能です。

たとえば、自分では
「私は太っているのが悩みだ」
と思っていても、実際の課題は別のところにあったりします。


ですから、コーチングでお客様に
「今日はどんな相談をしたいですか?」
と聞いても、お客様の視界に入っているお悩みしか出てこないのです。

お客様が言う「これを悩んでいます」は、
実は的外れかもしれないのです。

お客様には「目の前にあること」しか見えていませんが、本当に解決すべき課題は、視界の後ろにあったりするからです。


ですので、私たちに大事なのは
「お客様がお悩みを自分で見つけること」
に依存しないこと。

お客様から
「これを悩んでいるので相談したい」
と言われるのを待っていると、お客様に言われたことに応えるだけになります。

そして、本当にお客様が抱えている課題に気づけないことになります。


ですので、コーチの側から、お客様の悩みを積極的に指摘して差し上げることが非常に大事。

「それ、気づきませんでした」と言ってもらえるようなお悩みを指摘してあげるのです。

そうすれば
「コーチングセッションのテーマがない」
なんていうことはあり得ませんし、お客様から感謝してもらえます。


もちろん、当てずっぽうで
「あなた、これ悩んでるでしょ?」
と言ってもダメです。

お悩みを的確に指摘してあげることが必要。


そのためにも、ぜひとも「悩み発見力」
は身に付けていただきたいです。

 

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