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まだお客様がいないですが、ポジションとターゲットはどうしたらいいですか?

こんにちは、田中直子です。

「ポジショニングとターゲッティングをどうしたらいいですか?」

と相談を受けることがよくあります。

そういった方には、

「これまではどんなお客様がいましたか?」

「どんなお客様が成果を感じてくれましたか?」

とお聞きするようにしています。

実際にお客様にサービス提供してからでないと、ポジショニングもターゲッティングも決められないからです。

ですが、8割くらいの方からは、

「これまでお客様はいません」

というお答えが返ってきます。

お客様が1人もいない状態で、ポジショニングとターゲッティングを決めようとしている、ということですね。

まったくお客様がいない状態でポジションやターゲットを決めようとすると、どうなると思いますか?

実際にお客様にサービス提供した実績がなく、

「どんなお客様が成果を感じているのか」

についての情報がまったくない状態で決めるということです。

ある意味ギャンブルのようなものです。

または、まったく知らない人と結婚するのと同じです。

結婚相手を決めるなら、少なくとも何度かデートして、

「この人なら大丈夫」

と思える相手と結婚を決めますよね?

まったくお客様がいないのにポジションやターゲットを決めようとするのは、

例えて言うと、渋谷のスクランブル交差点でたまたま正面を歩いていた人に

「結婚しましょう」

と言うような感じです。

中には、

「今入っている集客講座で、ポジションとターゲットを決めるように言われたので…」

と仰る方もいます。

「ポジションとターゲットを決めてください」

なんて、誰でも言えることです。

その程度の知識は、わざわざ講座に参加しなくても、マーケティングの本を読めば書いてあります。

「ポジションとターゲットを決めてください」

とは言うけれど、実際に決めるまでのプロセスは本人任せ、という講座も多いです。

そういった講座では

「ポジショニングとターゲッティングは自分で決めてくださいね!

そうしたら、集客の方法は教えますので」

と言われます。

講座の主催者としては、「決めてください」と言うからには、参加者が「実際に決める」ところまで責任を持つことが必要だと思います。

でも、主催者側にしてみると、参加者1人1人の商品や、ポジションやターゲットを考えるのは労力がかかります。

個別対応しないといけないからです。

それに比べて、集客の方法を教えるのは簡単です。

なので、

「ポジションとターゲッティングは自分で考えてくださいね!

そうしたら集客の方法は教えますので」

という講座が多くなるわけです。

まあ、他人がどんな講座をやっているかは置いておくとして。

何しろ、ポジションやターゲットを決めるには、まずお客様を作ることが必要です。

決めるのはその後。

スクランブル交差点で出会い頭の人と結婚するより、

「この人と一緒にいたい」

と思える人と結婚したいですよね?

そのためには、まずはいろんな人と試しにデートして、

「自分にはどんな異性が合ってるのかな」

と検証することが必要ですよね?

お客様を決めるのも、それと同じです。

いろんな人と試しにデートするのと同様、いろんなお客様に、試しにサービス提供してみる。

そのうえで、

「このお客様と一緒にいたい」

と思える人をターゲット像にするのです。

 

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