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「世の中全ての人にコーチングを届けたい」のに、なぜ届かない?

今日は、コーチングを仕事にしたい方に向けて書いています。

マーケティングの基本的な考え方「セグメンテーション」について。

1. セグメンテーションとは

コーチングを仕事にしようとする方の多くは、「全ての人にコーチングを届けたい」と願っているのではないでしょうか?

その気持ち、とてもよく分かります。

私も、「コーチングが広まることで、争い事のない世の中になる」ことを目指していますから。

で、私が、「世の中すべての人」に直接コーチングすることは可能でしょうか?
たぶん、難しいですよね。

クライアント側から見たら、「私のコーチングは、誰にでも効果がありますよ」と言われても、「そっか、じゃー受けてみよう♪」とはならないと思います。

例を挙げて説明します。

仮に、あなたが大学受験生だったとします。

大学は、文学部、経済学部、経営学部、心理学部・・など、様々な学部に分かれていますよね。

もし、どこかの大学が、「ウチに入学したら、文学も経済も経営も心理学も、全部やってください」と言っていたらどうでしょうか?

「結局、この大学では何が学べるの?」となりそうですよね。

もしかしたら、「経済には興味があるけど、文学には興味ないし・・」となって、入学したいと思えないかも知れません。

だから、「文学に興味がある人には文学部」「経済に興味がある人には経済学部」
などが用意されているわけです。

あるいは、あなたが髪を切るとき、どこに行くでしょうか。

・美容室に行く人
・1,000円カットに行く人

など、いろいろいますよね。

・美容室は、料金が高めで時間がかかっても、オシャレ度を求める人
・1,000円カットは、オシャレ度が低くても、料金の安さと早さを求める人

という感じで、それぞれ別の市場を狙っています。

このように、お客さまの属性や興味で市場を分類することが「セグメンテーション」です。

また、洋服を買いたいときはどうでしょうか?

例えば、

・ユニクロに行く人
・しまむらに行く人
・百貨店に行く人

など、いろいろな方がいますよね。

ここでもまた、それぞれのお店が、セグメンテーションを行い、別の市場に照準を合わせているわけです。

もう1つ例を挙げます。

「ワンダモーニングショット」という缶コーヒーをご存じでしょうか?

これは、缶コーヒー市場を朝、昼、夕方、夜 という「時間軸」でセグメンテーションを行った結果生まれた商品だそうです。

参考記事

こちらの参考図書から、セグメンテーションについての解説を引用します。

「市場をいくつかのグループに分類し、細分化します。そして、自社の商品・新製品がどのグループに属するのかを判断し、そのどこを自社のビジネス領域にするのかを決定します。」

2. コーチングにおいてのセグメンテーション

セグメンテーションとは、コーチングで言えば、クライアントさまの

・性別
・年代
・職業
・ニーズ

などを絞り込むことですね。

「30代女性、お勤めの方で、転職を考えている人」
「40代男性経営者」
「就職活動中の学生」
とか。

あるいは、地域でもセグメンテーションできるかも知れませんね。

「大阪の経営者」とか。

セグメンテーションするにあたって、「3C分析」が役に立ちます。

3C分析の結果を見ながら、

・自分のクライアントには、どんな方が多い?
・どんな方たちにコーチングを提供していきたい?
・どのセグメントでライバルが少なそう?

などを考えてみてください。

圧倒的に強い人がすでに押さえてしまっているセグメントは避けましょう。

そして、競争が少なく、あなたが「この方たちにコーチングしたい」と思えるセグメントを見つけてください。

参考図書:

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